昨日は多くのお客さんが見えました。
下道君も在堂していたのでよかったです。
青森からいらしたMさんは、私の大先輩の元学芸員の方。エネルギッシュで素敵な方でした。将来は地元でスペースを持ちたいとのこと。「美術館の時代は終わった」とのことですが、正確にいえば「展覧会ばかりの時代は終わった」ということでしょうか。
美術館、博物館の使命は展覧会だけではありませんが、昨今のご時世で入館者数増加だけが求められる傾向があります。私の考える最も大切な使命である「資料(作品)を守ること」は、入館者数には直接結びつきません。学芸員もはなやかな展覧会ばかりが注目されるので、コレクション管理に力を注いでいないように思われます。
現在の若手の学芸員たちで、保存や修復の基礎をしっかりと学んだ方はどのくらいいるのでしょう。海外留学や国内の大学院で「キュレーションを学んだ」などというとカッコいい感じがしますが、箱のヒモすら結べない学芸員もたくさんいます。
学芸員すべてがキュレーターでは問題です。
Mさんの名刺には「Art Archivist」とありました。
商業画廊やアートフェアと見紛うような展覧会ばかり開く前に、美術館の根本的な使命(大げさですが)について一度考え直さないと、将来に禍根を残すことになりかねません。
今日もちらほらとお客さんが。真剣に作品を見て下さっています。


by tochico
21+11(おだやか)